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リオ―警視庁強行犯係・樋口顕

警察小説ってジャンルらしい。
シリーズ一作目で、樋口という主人公の掲示のキャラクター立てにかなり費やしているという印象。樋口というキャラクターの成立とそのJustificationは世代と時代に理由付けされており、随所で団塊(全共闘)世代と樋口らその下の世代について樋口が語ることになる。なんだか違和感を持っていたら10年前の作品だった。こういう扱い方をすると、時代とともに読めない小説になっていくような気がする。

容疑者として出てくるリオが大変美少女として描かれており、突然樋口の彼女に対する思い入れが始まる。男性の視点ではありだと思うが、女性から見るとすこしリアリティが感じられないかもしれない。

リオ―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)
今野 敏
新潮社
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