色彩雫というパイロットが発売している万年筆用のインクを試してみました。
この色彩雫は日本的な情景をモチーフに作られた17色のラインアップからなり、それぞれの色には「山葡萄」「紅葉」「霧雨」などの渋いネーミングがされています。 ボトルのみなので使用するには吸引式の万年筆か、カートリッジ式であればコンバーターを用意する必要があります。
今回購入したのは「月夜」とネーミングされたブルー系のインクです。 まるで香水みたいなパッケージで、瓶もおしゃれです。
LAMY2000のEFに入れてみました。
この辺は色に関係なくシリーズに共通した特徴でしょう。「月夜」という色はかなり緑に近いブルーです。書いた直後は蒼なのですが、乾くと碧って感じでしょうか。彩度が低いので、色自体はとても落ち着いた印象です。使用したLAMY2000自体がかなりフローが多い万年筆ですが、インク自体もさらさらしていて粘度が低くフローがよいようです。粘度が低く、色自体も彩度が低いので濃淡も出やすく、字のうまい方であれば味になるでしょう。
「月夜」と言うネーミングは、色の雰囲気をよく表していると思います。空気に靄の立ちこめ、月に雲がかかった幻想的な夜のイメージでしょうか。 碧が褪せたような色合いは、しっとりと落ち着いていています。ひと味違ったロイヤルブルーやブルーブラックの替わり常用するとしましょう。
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