あひろ屋さんの手拭いを購入。
右から、みつ豆、籠目(梅鼠色)、延段(緑)。
みつ豆は見た瞬間「これは買おう」と思った品。
紫がかった茶色の渋い地色にみつ豆の寒天と豆に見立てた四角と丸が不規則に並ぶ。この四角と丸が手書きらしく微妙にいびつに線がぶれていたりして、なんと言えない柔らかい感じがにじみ出ている。
籠目は伝統的な小紋だけれど、一般的な籠目よりも大柄で、通常は竹の編み目を表すがもう少し図式化してあって清明紋に近い。つまり六芒星、ヘキサグラム、イスラエルの国旗だ。といっても製図の図形のような感じでなく、線が太く筆書きのようなニュアンスがでているから不思議。色は梅鼠色。梅鼠色とはよく言ったもので限りなく灰色に近い紫。ただし、単純な一色でなく全体に微妙なグラディエーションがかかっているという凝った染めがなされている。
最後は延段。
これはみどりで限定色らしい。けれど、気に入ったのはデザイン。割とはっきりした地色に半分はそのまま、半分は白を中心に敷石を模したランダムで大胆な模様が入っているコントラストに参ってしまった。
こちらの手ぬぐいは、デザインはすべてオリジナルで店主の方がデザインされているようで、古典的なデザインを下敷きにしつつモダンなニュアンスも取り入れたものでどれもセンスよくまとまっている。染めも丁寧で高いクオリティで満足した。
適度なラインナップで一人の方のなんとなく統一感のデザインの手拭いたちは、すべて集めてみたいという誘惑に駆られる。また、次もお願いしてみよう。(実は会社近所の人形町の専門店でも購入できるようなのだけど)
また、このお店で貴重なのは「端切れセット」なるものがあること。
染めムラなどができた手拭いを半分の大きさにして10枚を格安で販売されている。おしぼりやお皿を拭くのに良さそうだ。
[あひろ屋さん]:http://www.ahiroya.jp/
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