ZumoDriveのZectorが立ち上げた新しいサービスZumoCastを利用してみた。
ZumoDriveがデバイス上のデータをクラウド上に同期して他のデバイスにサービスするというモデルだったのに対して、こちらはデバイス上のデータを直接他のデバイスにサービスするというモデル。
ZumoDriveがDropboxなどと比較して進化している点は、SSDなど容量の制約があるデバイスでも膨大なストレージを持っているかのような使い勝手を実現する事だった。けれど、はやりストレージ料金はそれなりにかかる。Amazon S3のようなクラウドストレージを使用しているためかなり安価に利用できるのだが……
平たく言うと、ZumoCastはこの費用の問題を自身のデバイスを直接クラウド化することで解決しようというサービス。
ZumoDriveを導入してデバイス上のデータを公開登録すると、他のデバイスからそのファイルを参照することが出来るようになる。ZurmoDrive同様ストリーミングの技術が使用されているので、音楽ファイルなどダウンロードが完了するのを待たずにクリックするとほぼタイムラグなく再生が始まる。ZumoDriveでは対応が見送られている動画のストリーミングにも対応している。
ZumoCastのメリットは何だろうと考えると3つある。
- iPhoneとMacをiTunesでの同期のように、同期のための物理的なデバイス同士の接続という制約がなく、いつでもデータを共有できること
- デバイスでサポートされないファイル形式でもZumoCastが変換してくれるため、どのデバイスからでも利用可能となること
- 安価なストレージクラウドを利用するサービスより、さらに安価に利用できること
デメリットは、ZumoDriveが一端同期してクラウド上にデータをアップロードしてしまえば他のデバイスはいつでもファイルを利用できるのに対して、ZumoCastはファイルを持つデバイスを常に起動していないと他のデバイスをファイルを参照することができないと言う点。
という訳で自宅にサーバーとできるPCやMacがある人にはよいかもしれないが、そうでなければあまりメリットはなさそうだ。
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