子供の誘拐に始まり,内閣総理大臣の拉致監禁、クーデターに至る壮大な連続犯罪を,正反対の性格の2名の女性警察官をヒロインズとして描くテンポの早い警察小説。
1巻でジウ達の不気味さが、2巻で徐々にジウやミヤギらの背景があかされ、3巻でクライマックスを迎えるのだが、さすがに最後の歌舞伎町のシーンなどは壮大すぎてやや現実味がなく描ききれない感じもする。
話の筋はよく出来ているし、一方で主犯のジウも印象的だった。ヒロインズは若干エキセントリック過ぎる傾向はあるが、二人のコントラストも非常によく描かれている。ただし、シリーズならば別だが(結末を見るとシリーズ化は不可能と思われるので)、完結したストーリーならば、ジウとヒロインズ、どちらにフォーカスするかを絞ったほうがよかったように思う。
ジウの最後の台詞には、最近心折れているわたしはやや泣けました。
ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)
posted with amazlet at 09.05.12
誉田 哲也
中央公論新社
売り上げランキング: 9766
中央公論新社
売り上げランキング: 9766
ジウ〈2〉―警視庁特殊急襲部隊 (中公文庫)
posted with amazlet at 09.05.12
誉田 哲也
中央公論新社
売り上げランキング: 3862
中央公論新社
売り上げランキング: 3862
コメント
コメントを投稿