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ジウ

子供の誘拐に始まり,内閣総理大臣の拉致監禁、クーデターに至る壮大な連続犯罪を,正反対の性格の2名の女性警察官をヒロインズとして描くテンポの早い警察小説。

1巻でジウ達の不気味さが、2巻で徐々にジウやミヤギらの背景があかされ、3巻でクライマックスを迎えるのだが、さすがに最後の歌舞伎町のシーンなどは壮大すぎてやや現実味がなく描ききれない感じもする。

話の筋はよく出来ているし、一方で主犯のジウも印象的だった。ヒロインズは若干エキセントリック過ぎる傾向はあるが、二人のコントラストも非常によく描かれている。ただし、シリーズならば別だが(結末を見るとシリーズ化は不可能と思われるので)、完結したストーリーならば、ジウとヒロインズ、どちらにフォーカスするかを絞ったほうがよかったように思う。

ジウの最後の台詞には、最近心折れているわたしはやや泣けました。

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