カメリア・シネンシス
言わずと知れたお茶の学名ですが、通勤途中にこの学名を冠したお店ができていて以前から気になっていました。今日帰宅途中に思い切って寄ってみることにしました。泊小学校の近くで台湾茶を中心に、中国茶、紅茶、日本茶が楽しめる本格的なお店でした。
今回はよくわからんので、台湾茶でおすすめということで白鶏冠を注文。
中国式の茶器でご主人が丁寧に入れてくれます。ガラス製の急須で、入れたお湯を茶葉が吸収して溢れるほど入れたお湯が一旦無くなりまた湯面が上がってくる様子が見えていて飽きません。
一杯目を注いでいただいて聞香杯でまず香りを楽しみます。思った以上に香り高い! 白鶏冠は発生したウンカがその葉液を吸うために刺すと蜘蛛のホルモンに似た物質を分泌するそうで、それが人がよい香りと感じる独特な成分なのだそうです。そのために、農薬などを散布して虫がいないとよい香りのお茶にならないとか……なんてうんちくをご主人と奥さん(?)に聞きながら小さな茶杯でいただくと思った以上甘みのある美味しいお茶でした。
すっかり話し込んだところで、ご好意でダージリンのオータムフラッシュ(秋摘み)のよいお茶のテイスティングを勧められました。
紅茶、特にダージリンと言えばセカンドフラッシュ(夏摘み)と相場が決まっているそうですが、このオータムフラッシュはとても美味しいものでした。セカンドフラッシュと比べると甘さより渋みが強くそのかわり香りが高いというイメージがありましたが、今回入れていただいたオータムフラッシュは香りの高さはそのままによい緑茶を低温で丁寧に入れたような甘みがありファーストフラッシュに似たさわやかさも持っていて、わたしには結構衝撃的でした。
ファーストフラッシュも見せてもらいましたが、こちらは緑茶そのもののようによりフレッシュな香りでした。かなり上級のグレードの葉だったようだし、茶園によるのか、お茶の立て方によるのかもしれませんが。ちなみに、紅茶も台湾式の立て方で入れてもらいました。
本当に、少し贅沢なひとときでした。また、来よう。
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