鳥居みゆきのはじめての書き下ろし『夜にはずっと深い夜を』を購入。
ライブでの鳥居みゆきのノリをそのまま文章にしたものだと思えばよい。
不条理な黒い笑い。
「不条理さ」は彼女のシュールな感覚と、言葉遊びからの脈絡の無さによる。言葉遊びは語感からの連想による意味の飛躍と、前段の脈絡に関係なく特定の語だけにこだわった連想によるストーリーの転換と二つの技法によって成立している。
そして、死、不幸、狂気、世のタブーを意識して題材として取り上げ、笑って見せるところに「黒さ」がある。
文才があるかどうかは別にして、ティーンのころの自分の文章ってこんな感じだったのかなぁと懐かしく思う。ファンならば彼女のネタ帳をのぞき見てるような感覚を楽しめるぞ。
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