昔のCDなんかを聞いていると音を小さく感じることはないだろうか?
あれは音圧が違うから。
この本は以下にうまく音圧を上げていくかを解説した本。
具体的にはコンプレッサー、リミッター、イコライザーを中心にそのノウハウが丁寧に解説されている。
自宅録音など始めると、どのエフェクトのどのパラメータを変えればよいか段々わからなくなってくるが、アタックやリリース、レシオなどを音圧が上がってると感じるために設定する数値の最大値を示して、そこからどう調整いくかが示されおり、初心者にもわかりやすい。どういった音が正解で、アナライザーやメーターにどう反映されるか、や、可聴域を超える音の影響とその処理など、他ではなかなか解説されない実践的な内容が書かれている。
音圧を上げるというのはダイナミックレンジを狭めていくことなので、むやみやたらと音圧を上げていく最近のJ-Popの傾向はどうかと思うが、確かにJ-WaveなどFMラジオの音楽番組ではうまくコンプレッサーを掛けていて、聞きやすいし昔は恰好良いなと感じていた。生音のクラシックでもない限り、こういった処理をすると格段に音がよくなったように聞こえるので、自宅録音などやってる人は一読を。
そういったマニアでなくても、昔の音楽と最近の音楽をiPodなんかでシャッフルして聞いて違和感を覚えている人は、こういった処理をやって音圧をそろえてあげると、ぐっと聞きやすくなるよ。
音を大きくする本 (Stylenote Nowbooks3)
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永野 光浩
スタイルノート
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