MacOS X向けのテキストエディタ Ulysses
特徴は、複数ドキュメントをプロジェクトとして一括管理できること。セマンテックエディタであること。リッチテキストのNotesを扱えること。
複数ドキュメントの管理については、単に一括して管理しているだけで階層をつけることはできない。ドキュメントごとに種類やステータスを持つことが出来るが、Scrivenerのようにアウトライン的に活用することはできない。ただし、フィルター機能が用意されており、特定の語彙が登場する文書だけを一覧するフィルターやそれらをグルーピングして扱う機能がある。直感的ではないけれど、かなり柔軟な文書管理が可能となっている。
セマンテックエディタの部分はかなり強力で、本文自体は完全にピュアなテキストエディタで意味付けをするために行頭に記号を打ったり、記号で範囲を囲うことで意味付けを行っていく。この点リッチテキストでMarkDownをサポートするScrivenerよりシンプルでわかり易い。セマンテックの部分は自分でカスタマイズできるが、MarkDownなど既存のノーテーションと異なるものになるが残念。
PDFなどへのエクスポートの際、それぞれの意味付けにどんな外観を与えるか指定できる。
また、ノートと呼ばれる注釈がサポートされており、この部分はリッチテキストで記述できる。この部分に書いた文章をフットノートに挿入できたり、貼付けた図版もエクスポートの際挿入できたりとなかなか便利な使用方法が可能だ。
気になるのは、エディタ部のショートカットが独自で多くのCocoaアプリのようにEmacsライクなキーバインドとなっていないこと。それから6,000円と高価なことだ。
ちょっと使った印象は、Scrivenerよりも好みな感じで購入の気分が高まる。困った……
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