スキップしてメイン コンテンツに移動

アイアン・ジャイアント

先日『Mr.インクレディブル』を見た勢いでつい買ってしまったBrad Bird監督の『アイアン・ジャイアント スペシャル・エディション』。久しぶりに見たがやっぱりよかった。

アイアン・ジャイアント スペシャル・エディション 今回、見直してみていくつか発見もあった。また、劇場ではカットされたシーンやメーキング集などボーナス映像が多数収められているので、どうせ買うならばこのスペシャルエディションがお勧めだ。家族の絆、子供の純真さ、人間の善性、大人の醜さ、60年代の夢などを抑えつつ破綻しないストーリーでこれだけの作品に仕上がっているのは、やっぱり90年代を代表するアニメーションとして宮崎駿なんかよりも高い評価を受けてもよい作品だと思う。


ストーリーは、ある日巨大ロボットが地球にやってきて、地球を襲うはずが記憶をなくしてしまう。知りあった9歳の少年との交流を通して人間らしさ?を取り戻していく。侵略だ、敵の秘密兵器だと騒ぐ大人を尻目に至ってのんきにロボットを教育している少年。子供ってこうだよと思うと同時に、大人の姿に我を見る思い。

ソビエト連邦がスプートニクを飛ばし、少なくともアメリカでは人々が「東」の驚異を現実と考えていた一方で、スプートニクに代表されるようにこういったテクノロジーが人類をどこまでも新しいステージに導いてくれると単純に信じることができた時代。そんな時代設定も絶妙。

最後はこうだと思い込んでいたエンディングとは違っていて、よりこの作品が好きになった。人の記憶とは当てにならないものだ。

公開が1999年だと思う。
絵のタッチが渋い感じのアナログアニメらしく作ってあるので気がつかないが、このロボットの部分はCGのはず。当時は、まだこういったアニメタッチのCG自体で全編を通す作品が珍しかったので、CG系の雑誌では割と話題になっていた。ピクシーのCGアニメに比べると、興行的にもパッとせず未だにあまり普通の人はタイトルさえ知らないことが多い。

しかし、だまされたと思って見てみるとよい。子供でも大人でも楽しめるというのはこういう作品だと思う。

コメント

このブログの人気の投稿

リピート

Appling 2ndの『リピート』 の記事を読んで、面白そうだったので買って読んでみた。 リピート posted with amazlet on 07.04.01 乾 くるみ 文藝春秋 (2004/10/23) 売り上げランキング: 194098 Amazon.co.jp で詳細を見る そもそもタイムスリップものは好きなジャンルであることと、そのタイトルと紹介されていたストーリーから大好きなケン・グリムウッドの『リプレイ』を連想したからだ。実際、作品の中でも時間を繰り返すタイムスリップを突きつけられた時主人公達はケン・グリムウッドの『リプレイ』を引き合いに出して議論を行う場面もあるので、作者がリプレイを意識しているのは確実だろう。 タイムスリップ物というSF的な文法を使いながら、うまくミステリーの要素を融合させ、ちょっぴり恋愛物のスパイスも利かせてうまい具合にまとまった作品になっている。たまたま今回は筋が読めてしまって「やっぱり」って感じもしたが、一般的には二つの要素がかみ合ってうまく最後まで読者を惹きつけるだろう。 帯には" 『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』 "などと銘打ってある。確かに楽しめる作品であるが、ちょっと言いすぎかな。『リプレイ』のオマージュと考えると、以下の点で物足りなさを感じる。 リプレイ(リピート)の期間が短い 『リプレイ』では25年だったリプレイの期間がわずか10ヶ月を遡るだけ。このことで「人生を繰り返す」といっても重みが違ってきている。しかも描かれるのはそのあるサイクルだけだ。 描写される時代 『リプレイ』では自信を失っていた80年代のアメリカから良き時代の60年代、70年代がリプレイで描かれるところが大きな魅力になっている。一方『リピート』では振幅が短いためリピート自体にそういった効果はないが、何故かそもそもの設定は91年となっていて中途半端に懐かしい。 主人公が嫌なヤツ 最初は好青年っぽいがだんだん嫌な面が描かれていく。物語は一人称で綴られているが主人公がそんな状態であるため、読み手としては感情移入がし難い。 とはいえ、結構な長編だが一日で一気に読んでしまったほど面白い。

PaSoRi

Auの携帯 W41CAではFelica関連のアプリケーションをいくつか使っていたので、nineに移行するとこまるのではと思い、SonyのFelicaのリーダー/ライターであるPaSoRiを購入。 以前は「なんでこんなものお金払ってまで」と思ったものだが、実際にEdyを使うのに慣れてしまうと財布の出し入れなく買い物できたり、小銭をジャラジャラ持って歩かなくて済むメリットは大きい。オフィスにTallysが入っていて毎朝ここでコーヒーを買うのにもEdyを使っているので実感している。 携帯のEdyアプリだと残高やチャージがその場でできるが、カードだとお店に行かないとこういったことができないのはやはり不便だ。 SONY RC-S320 非接触ICカードリーダ/ライタ PaSoRi 「パソリ」 posted with amazlet on 07.05.20 ソニー 売り上げランキング: 15 Amazon.co.jp で詳細を見る Windows専用だがドライバとそれぞれのカードのアプリケーションが附属するので簡単に使用を開始できる。Edyのビューアーはバージョンアップしており最初の起動で最新バージョンを再導入するように促される。使用履歴や残額はその場で確認でいる。チャージはサービス登録をして手続きが完了するのに2日ほどかかるが、これもアプリケーションからオンラインで登録できる。カードは以前作ったANAのマイレージクラブのカードがあったので早速登録。 Macでは正式なサポートはない。 しかし、オープンソースで開発されている LibPaSori を利用したいくつかのアプリケーションがあり、例えば EdyValue データの読み出しだけならば可能となる。

隠された想い

あり得ない…… yostosには、『たまにでいいから相手して』という意味が込められています。 http://shindanmaker.com/69604 引用元: あなたのIDにはあなたの想いが隠されていたー