先日、Pendemonium でオーダーしていたPrivate Reserve のインクが届いた。
Private Reserveはアメリカ製のインクで、欧米の万年筆愛好家の間で近年人気のインク……だそうだ。
購入したのは、Black Cherry, Avocado, 限定の2004 DC Supershow Blue の3色。以下に試し書きした画像の載せておく。これまで使っていた伊東屋がロメオブランドで出しているカクテルインクのEver GreenとモンブランのBordeauxを並べて 、眺めたり透かしたりしながら比べてみた。
Private Reserveのインクは国内でも扱っているところもあるが、その場合の定価は1,500円。US の通販では$7.2なので何本かまとめ買いすれば、送料を含めても国内で購入するよりかなりお得になる。
Private Reserveのインクはインク自体の発色は、どの色も非常によいようだ。また、モンブランやロメオのカクテルインクがサラッとした水っぽい感じなのに対し、少し濃くトロッとした感じがある。これが発色のよい一因かもしれない。トロッとした感じだがフローもよく、このぬめり感が潤滑油的に働いてペン先と紙がスムーズで書き味の面でも非常によい感触だ。
色ごとに見ていくと、
まず、BlackCherry。
どちらかというとBordeauxの置き換えを期待して購入したのだが、ちょっと及ばなかった。モンブランのアガサ・クリスティーにはそのままBordeauxを入れておくことにする。
茶に落ちる寸前の赤か紫という微妙な線の色が好きなのだが、これはどちらかといえば茶色だ。求める色はPlumかBurgundy Mistあたりかもしれない。しかし、このBlackCherry、黒と燕脂が混ざったような分離したような感じは独特で、これはこれで味があるよい色だと思う。付けペンで使おうか。
次に、Avocado 。
これは、すばらしい。書いた直後の色はEver Greenと似た感じだが、乾いてくるにつれて茶や黄色っぽい感じの鴬色っぽい何とも言えない枯れた感じの色になる。アボカドとは言い得て妙だ。ペリカンの1935 GreenにはこのAvocadoを入れよう(まだ、下の2004 DC Supershow Blueと悩んでいるのだが)
最後が、2004 DC Supershow Blue
これは今年の限定色なのだろう。この青はなんといえばいいのだろう。青では足りず、碧や蒼とも違う、藍が近いかもしれない。もう真っ当に青。だから決して薄い色じゃないのに瑞々しい。10年くらい前のパーカーのブルーもこんな感じだったが、それよりも明るく読みやすい。
このインクは悩むところだ…、普段使うインクにしたいが、合わせるペンがない。注文中のパイロットのブランジャーは、森山スペシャルの超極太になる予定なので用途が限られる。それではこのインクは勿体ない。来年似なればまた来年のインクがでるのだろうし。とりあえず、来年パイロットが仕上がってきたらペリカンとどちらにどっちのインクを入れるか、また悩むことにしよう。
もう一本、万年筆があればよいのだが……、いかん!
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