愛用していたフィリップスのシェーバーが壊れたので、代わりにブラウンのアクティベーターという新しいシェーバーを買った。
なんでも、新たにデザインされた網目が20パターンの穴で、ヒゲを逃さずカットしてくれるというのが売りのようだ。決めたのは、「評判に反して今まで買ったことが無い」という単純な理由。
以前はフィリップスを「刃が5年と長持ちしますよ」と勧められたが、本体が持たないのでは意味がないので今回は対象外。店頭では日立のロータリーシェーバーを勧めていた。ロータリーのメリットは納得できるものの、その動きの見た目が情けなく性能云々は別にしてあまりに夢が無かったので没。最後まで残ったのは松下だが、以前使ったことがあるので今回はこいつにした。
グレードは液晶表示やバッテリーの残量にLEDが使われているかなど本体の剃るという性能には関係ない部分なので一番低いグレードのものにする。と、2万円を切るぐらいになる。
ポイントとしては、
- 20パターンの網目で、どんなくせヒゲも逃さずカット
- シェービング効率を35%アップ
- 「首振りヘッド」 と 「ふるえるヘッド」
- バッテリーのパワーを常に最大限に保つ、スマートロジック機能が向上
- 全自動洗浄システム 「クリーン&チャージ」
刃がどうした、編目パターンが凄いとか新作のシェーバーでは必ず謳われているが、こういったことでどれくらい本当に剃りが凄くなっているかは実際のところ使ってみても不明。フィリップスに比べると剃れている気もするが、何せ新品だからそれで当たり前。
クリーン&チャージシステムは、個人的には殺菌作用のあるハンドソープで水洗いするほうがよほど確実と思わないこともない。ブラウンは頑なに水洗い不可というのを続けており、その回答としてこのシステムを用意しているのだろう。確かに使用後本体を差し込むだけで洗浄と充電がなされる、洗浄カートリッジも40日に一度交換すればよいのでお手軽なことこの上ない。以前にフィリップスのシェーバーは7日に一度位「洗浄せよ」ってサインを出してくれるだけだった。しかし、考えようによっては、40日も同じ液を洗浄に使うのはばっちいのではと気にならないこともない。
松下のも、ほぼ同様に刃がどうしたこうしたという謳い文句と同時に刃の振動には世界初リニアモーターを使っているという決め技ある。しかも、今回からブラウン同様、洗浄システムをつけてきたようだ。おまけに水洗いも可能なんでハンドソープでざーっと流すこともできる。だが、ここがいけない。水洗いできるなら毎回カートリッジを購入して交換せねばならない洗浄システムは何なんだということになる。技術リードで商品を作ってしまうと、技術を実装している必然性を時に失ってしまうという良い例。この洗浄システムが、専用のカートリッジは入らず家庭のハンドソープと水を適時つぎ足してやればよいものであれば、絶対にこっちだったんだが。
あー、しかし、外刃の中で内刃が動いてヒゲを剃るというどちらからというローテクな仕組みは変わらないね。そろそろ、この根本的なところを変えることができる時代じゃないかとも思って期待して探してみた。例えば、顔の形をスキャンしてレザー照射で一気に焼き切るとか(レザー光一本でキーボードを描画して入力に使おうという技術があるのだからできそうではないか)、顔を浸けるとヒゲを溶かす液を噴射して一気につるつるにしてくれる容器とか。
そんなものはやっぱりまだないのね。
しかし、そんなローテクな仕組みにここまでハイテクが使われていて、かつ未だに進化しているというのを見ると少々感動した。購入検討に要した30分ほどだけど、十分楽しめた。
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