Rock 'n' Roll [Bonus Tracks]
先日新たにリマスター&リミックスし発売されたJphn Lennonの『Rock'n Roll』を買った。
今回のリマスターはオノヨーコの監修らしい。リマスターの場合オリジナルに慣れていると違和感を感じることがあるが、そんな違和感もなく素直にかなりよい音と感じるに仕上がっている。リミックスに関しては、一曲目の『Be-Bop-A-Lula』で“Well 〜”と始まるところがカウントダウンが入っていたりという感じで、まぁ楽しめる。'86年に発表された未収録集からの新たなリマスターした曲もボーナストラックとして4曲入っている。
また、購入するならば輸入盤を。国内版はCCCD、一体何考えているのだろう。
元々Johnが自身の少年時代のロックンロールのヒーローたちへのトリビュート・アルバムなので私の場合は世代が違うはずなのだが、なぜか懐かしさを感じてしまう。50年代は思い入れの強い時代なのだ。『Just Because』なんて涙が出てくる、歳のせいか。
全く余談だが、このアルバムを聴くと『ペギー・スーの結婚』という映画を思い出す。Peggy Sueという曲が入っているせいもあろうが、ストーリーもこれらの曲の時代を描いたもので曲もふんだんに使われていたからだろう。
ストーリーは旦那の浮気が原因で別居中の主婦ペギー・スーが、同窓会で昏倒し気が付いたら25年前の高校生にタイムスリップ?。そこから当時からステディであった女癖の悪い旦那についての葛藤やらがあって2度目の青春を謳歌しながら自分を取り戻していくという話。
アカデミー賞や当時同じタイムスリップものだった『Back to the Future 2』の公開を遅らせたほどの作品ってのは、ピンと来ない……くらいの作品。たしかに、監督はフランシス・コッポラだし、ニコラス・ケイジやキャスリーン・ターナーなど今から考える豪華なキャスティングだ。だが、タイムスリップした後の高校生に扮しているニコラス・ケイジやキャスリーン・タナーなどコスプレしている中年と紙一重のところがある(キャスリーン・タナーはそれなりに魅力的だが)。ストーリーもいい加減、かつありきたりといった部分もある。個人的には、肩の力を抜いて楽しめるし好きな作品だ。最後は少しジーンとしてしまう。
この映画の公開は1986年。
私が社会人になった年だ。なぜか同期の男女何人かで会社帰りに映画に行こうということになり、なぜかこの映画を見た。ただの友達とこんな恋愛映画を連れ立って見に行くという習慣が私にはなかったので、「なんで?」と戸惑ったのをよく覚えている。ところが、大好きな曲が挿入されており思い入れの多い時代ということもあり妙に感情移入してしまい、ストーリーの安易さにもかかわらず最後にはちょっと感動してしまった。のをまわりの女友達に気づかれまいとしたのをさらによく覚えている。
だから、この映画を思い出すのだろう。
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