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Mail.app on Tiger

TigerでMail.Appが大きく変わったが、なんだか良い感じだ。

インターフェイスの見た目はメタル調と言えばメタル調なのかもしれないが、どちらかというとDashboardのガジェットに近く他のアプリケーションと何となくなじんでいない感じだ。

しかし、その動作や安定性はPantherの頃から比べるとかなり改善しているようだ。私の使用環境だと、PantherのころはIMAPサーバー上のフォルダの数やパフォーマンスのためか時々ハングアップしたように動作が緩慢になっていたが、Tigerにアップグレードしてからそういうことがなくなった。

これならばThunderbirdも不要かと、ごみ箱に入れてしまった。

SpotLight対応になっていることが、使い勝手の改善に大きく貢献している。
今まで検索が貧弱なので結局探すメールが見つからないことが多かった。特にIMAPサーバー上のファイルとなるともう、まめにフォルダに分けて管理していないとあっという間に整理がつかないなっていた。今回、SpotLight対応になったおかげで、Mail.AppからでもSpotlightの検索窓からでも簡単に検索してメールにたどり着ける。IMAPサーバー上のメールも検索可能だ。実は、こっそり、ローカルにキャッシュしているから可能なようだ、ずるいぞ!

どんな具合にSpotlight対応しているのか調べているうちに気がついたのだが、メールボックスの形式が変更されている。
以前のバージョンでは、メールボックスがPhysicalに1ファイルでメールはそのファイルに収められていたが、今回の実装ではメールは拡張子が.emlxというファイルに1メール1ファイル形式で収められている。こうでなければ!(以前、 GyazMailに乗り換えた理由も1メール1ファイル形式だったからだった)。

このファイルは受信したメッセージにXML形式でメールのメタ情報が付加されているようだ。どうも、この情報がSpotlightの検索に使用されている気がする、根拠はないが。先ほどあげたIMAPサーバー上のメールのキャッシュもこのXMLの部分だけがキャッシュされているからだ。 メールボックスフォルダには以下のXMLの部分だけが格納されているが、別途本文もキャッシュしているようだ。

詳細はDTDはhttp://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtdを参照すればよいが、実際の内容はキーとその値の繰り返した形式になっている。

例で示すと、
<!DOCTYPE plist PUBLIC “-//Apple Computer//DTD PLIST 1.0//EN” “http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd”>
<plist version=“1.0”>
<dict>
<key>date-sent</key>
<real>1114906209</real>
<key>flags</key>
<integer>261281</integer>
<key>original-mailbox</key>
<string>imap://xxxx%40mail.com@mail.mail.com/INBOX</string>
<key>remote-id</key>
<string>728</string>
<key>sender</key>
<string>Geoge Bush <gbush@us.gov></string>
<key>subject</key>
<string>対中国共同戦線</string>
<key>to</key>
<string>koizumi@japan.gov</string>
</dict>
</plist>

のような感じだ。メール本文にこれと同じ形式のデータがあったらどうするのだろうと思うが……

さて、Mail.AppもVersion 2となって、大きく変わり新バージョンとしての完成度が低い部分もあるが、ソフトウェアとしてみると大分使い勝手がよくなったように思う。GyazMailのほうはSpotlightへの対応も見えず、ましてIMAP対応も時間がかかりそうなのでしばらくMail.Appを使っていくことになるだろう。

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