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ATOK 2005 for MacOS X

今回はあまり大きな変更がないのでバージョンアップをやめておこうかなと思っていたが、やはり発表されると我慢できずについつい試してみたくなる悲しい性に従ってやはり購入してしまった。

今回は派手な機能追加はたしかに少ないが、使ってみると入力時の誤りを強力に補正してくれる支援機能やパフォーマンスの向上がなされており、これはやっぱりバージョンアップしてよかった。

ATOK2005の新機能

入力ミス訂正の学習

これは、よくやってしまう入力ミスを学習して修正を支援してくれる機能。わたしもよくやるタイプミスだが、「おねがいします」を「おねぎあします」とタイプしてしまうことがある。結果今までだと「尾根ギアします」などと当然誤った言葉に変換されてしまう。ATOK2005では、これをDeleteキーなどで修正して変換し直したことが学習されており、次回から「おねぎあします」とタイプして変換した際「お願いします」が修復候補として示されShift-Returnで確定できるようになった。よくタイプミスしてしまう言葉というのは案外決まったパターンがあるもので、この機能は予想以上に入力効率を上げてくれる。もっとも、タイプミスがそのまま身に付いてしまう危険はあるが(笑)

尊敬・謙譲の混同指摘(校正支援機能)

尊敬語と謙譲語の区別はみなさんついているだろうか?わたしらの世代では親もきちんと使っていたので自然に使い分けていたし学校でもきちんと習った様に思うが、今時の若い人になると(ってジジィみたいだな)敬語やその使い方を理解しておらずかなり言葉が危うい人が多いのではないだろうか。この機能は、間違いがちな尊敬と謙譲の混同を指摘してくれるサポート機能。

たとえば「殿がこのように申されております」などと変換すると「謙譲語と尊敬語の混同」と指摘されShift-Returnで正しい「殿がこのようにおっしゃっております」に変換してくれる。

町名から住所変換

これは町名からフルの住所に変換する機能。たとえば「昭和町」と入力しControl-3を押すと「北海道瀬棚郡今金町昭和町」などと変換してくれる。郵便番号で変換してくれる機能は今までもあったが日常的には郵便番号など覚えていないので、町名から変換してくれることによりあやふやな記憶でもきちんとした住所入力ができるようサポートしてくれるよいアイデアだ。ただし、わたしの場合それほど住所を打たなければならない場面はないが……

中国・四国方言対応

方言対応がまた拡張した。中国・四国地方の方はうれしいだろう。

顔文字パレット

顔文字パレットが用意された。他のソフトでは既に採用されている機能なので、あまり新しいという感じはしないが便利には違いない。「にこ」などと入力してControl-4で「(^^)」などに変換も可能。そんな読みなど覚えないだろうが。

英語の文例に連想変換

非常に限られた言葉でしか働かないが、従来からあった連想変換で英語の文例も追加された。「お悔やみ」→「Please accept my deepest sympathy」など。

英語の文例を省入力

Shiftキーを押しながら入力を始めるとローマ字モードになるが、このとき英文を途中まで打ってTabキーを押すと英語の文例から該当するものを補完してくれる。たとえば、「Please acc」でTabを押すと「Please accept my regrets.」などが候補として示されると言った具合。

パレットデザイン

半透明のサポートや、縦型表示が可能となった

その他

その他パレットデザインが変わり半透明をサポートしたり、辞書引きで解説内に関連語へのリンクが埋め込まれたり、挿入時前後の文章から適切な候補を出すようになったりと、細やかな修正や改善がなされている。

また、全体的にパフォーマンスの改善がなされたようだ。ATOK17ではタイプが速いと、1GHzのiBookではもたつき感があり遅れて文字が出てくるということもあった。EDGRIGEと比較するとそれでも多少もたつき感は残るが、ATOK17と比較すると見違えるほどタッチがよくなった。これは非常にうれしい改善だ。

最後に

日本語変換に関しては、以前のバージョンからほとんど完成の域に達しており驚くような新機能は出てこない。多くの日本語変換プログラムは似たような状況で、新機能と謳うため多奇をてらった脇役的な機能の充実に力を注いでいることが多い。そんな中で今回のATOKのメジャーバージョンアップは、入力ミスへの取り組みや誤りが多い敬語への補正機能、地道なパフォーマンスの向上など、深いレベルで日本語に取り組みとまじめなエンジニアリングへの姿勢が見え非常に好感を持った。
さすがはATOKというところか。

おまけで付いてきた『問題な日本語』という本もなかなか面白く読めた。

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