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Tropy - Web 2.0を超えるか?

最近、「Web 2.0」という言葉が注目されている。BlogやWikiに代表されるような新しいコンテンツのあり方、Googleに代表される新しいインターフェイスなど、今時のWebのトレンドを一括りで言い表すには便利な言葉。

こういった流れに逆らうような、実験的なSoftwareが公開されてこの数日一部で注目されている。

公開したのは、あの結城浩氏。公開されたのはTropyというPerlで書かれたCGIで、Wikiのように大勢でコンテンツを作成・管理していくシステムだが、Web2.0に代表される流れの全く逆を行く。 匿名で記事を書くことが出来るが、ページ間のリンクはなく、HTMLも書けず、検索機能もなく、1ページの長さは制限されている、RSSも出力されない、ページ一覧すらない…… 今時のユーザーがこの手のシステムに期待する機能はほとんど実装されていない、わざと。

そして、ページはランダムに渡り歩くしかない、トップページすらランダムに選択されている。従って、ユーザーは通常のシステムと違いリンクに意味を見いだすことができない。あるページに行き当たるのは偶然でしかない。そして、ユーザーは全体の構成を理解することが難しいだろう。通常論理的に構築されるページ構成が、このシステムでは各ページが対等で中心も「構成」もないのだから。

こういったシステムが実用的か、何か使えるのかはわからない。
しかし、数日で実験サイトが負荷集中のため休止に追いやられているほどのアクセスが発生していることを考えると、このシステムに何か新しい意味や可能性を見いだしている人間は意外に多いのだろう。

たしかに、いくつかこれに刺激されて思いつくアイディアが浮かんでくる。
とても人には話せないが……

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