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Love

帰宅したら、予約していたビートルズの”Love"が届いてた。そう言えば今日発売日だった

LOVE (通常盤)
LOVE (通常盤)
posted with amazlet on 06.11.21
ザ・ビートルズ
東芝EMI (2006/11/20)
売り上げランキング: 25

残されている当時の音源や曲によっては小野洋子から提供された自宅でのジョンの語り弾きなどから、新たにオリジナル曲を構成し直したもの。曲によってはある曲に別の曲の断片をリミックスしてみたりとやりたい放題だ。”Sun King"など逆回転で再生されて”Gink Nus"というタイトルで収録されている。賛否両論あり、これは確かにジョージ・マーティン以外がやったら間違いなく非難の嵐だろう。個人的には、オリジナルともAnthologyとも違うバージョンが元になっていたり、「お、これはあの曲の断片だ」などとそれなりに愉しめるが。

印象的なのは、一曲目の"Because"。ジョージ・マーティンのチェンバロやジョンのギターなど伴奏を廃してアカペラっぽく仕上げられているが、さすがに3人で9声のハーモニーは美しい。よく聞くと℉がある部分と”Ah〜”という同じメロディの部分でコーラスが変わっているのがわかる。これは当時苦労したろう。

"Strawberry Fields Forever"は、ヴォーカルは小野洋子提供の自宅での録音バージョンから始まる。もともと複数バージョンをテープ速度を変えながら調を合わせてつなぎ合わせた曲なのにも、そこにまたいろんなバージョンがコラージュされてどこがオリジナルかわからない。後半は”Penny Lane"、”Hello Goodbye"、”Piggies"、”For None"、"Sgt. Pepper"、”Tommow Never Knows”などが断片が混じってくる。もうこうなるとなんだかわからない。それでも不思議と”Strawberry Fields Forever”。

Octopus's Garden"は、リンゴのヴォーカルが生きている。コード進行がまったく違う”Good Night"のバックに”Octopus's Garden"のヴォーカルを乗せている。普通なら違和感たっぷりだが、リンゴの音ハズシ感たっぷりの声を聞くと「こんなだっけ?」と思えてしまう。

"Here Comes The Sun"は、最初はなんの曲かと思うくらい凝った編集がなされていて、とてもきれいなコーラスの中からアコギのつま弾きで曲に入ってくる。曲中は逆にコーラスもジョージの声だけに落とされていてシンプルに曲のよさが引き出している。

"A Day In The Life"、この曲が”Sgt. Pepper"から切り出されて別のアルバムで聞けるなんて!”Hey Jude”は、また最後のF->Eb->Bb->Fの部分を延々と聞かされるのかと思っていたらうまい具合に切り上げて"Sgt. Pepper (Reprise)"につないでいる。最後の"All Need Is Love"のエンディングはまたいくつか曲と当時のファンクラブ用のレコードに収録された会話がコラージュされている。何故か泣けた。

今回はCDを買ったが、これはDVD版も買おう!

LOVE (DVDオーディオ付)
LOVE (DVDオーディオ付)
posted with amazlet on 06.11.22
ザ・ビートルズ
東芝EMI (2006/11/20)
売り上げランキング: 9

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Appling 2ndの『リピート』 の記事を読んで、面白そうだったので買って読んでみた。 リピート posted with amazlet on 07.04.01 乾 くるみ 文藝春秋 (2004/10/23) 売り上げランキング: 194098 Amazon.co.jp で詳細を見る そもそもタイムスリップものは好きなジャンルであることと、そのタイトルと紹介されていたストーリーから大好きなケン・グリムウッドの『リプレイ』を連想したからだ。実際、作品の中でも時間を繰り返すタイムスリップを突きつけられた時主人公達はケン・グリムウッドの『リプレイ』を引き合いに出して議論を行う場面もあるので、作者がリプレイを意識しているのは確実だろう。 タイムスリップ物というSF的な文法を使いながら、うまくミステリーの要素を融合させ、ちょっぴり恋愛物のスパイスも利かせてうまい具合にまとまった作品になっている。たまたま今回は筋が読めてしまって「やっぱり」って感じもしたが、一般的には二つの要素がかみ合ってうまく最後まで読者を惹きつけるだろう。 帯には" 『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』 "などと銘打ってある。確かに楽しめる作品であるが、ちょっと言いすぎかな。『リプレイ』のオマージュと考えると、以下の点で物足りなさを感じる。 リプレイ(リピート)の期間が短い 『リプレイ』では25年だったリプレイの期間がわずか10ヶ月を遡るだけ。このことで「人生を繰り返す」といっても重みが違ってきている。しかも描かれるのはそのあるサイクルだけだ。 描写される時代 『リプレイ』では自信を失っていた80年代のアメリカから良き時代の60年代、70年代がリプレイで描かれるところが大きな魅力になっている。一方『リピート』では振幅が短いためリピート自体にそういった効果はないが、何故かそもそもの設定は91年となっていて中途半端に懐かしい。 主人公が嫌なヤツ 最初は好青年っぽいがだんだん嫌な面が描かれていく。物語は一人称で綴られているが主人公がそんな状態であるため、読み手としては感情移入がし難い。 とはいえ、結構な長編だが一日で一気に読んでしまったほど面白い。

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appling with wordpress で知ったスクリーン・キャプチャのユーティリティ。 Jing Project - スクリーンキャストを共有 via appling with wordpress : これまでスクリーンキャストを撮るには Snapz Pro X を使っていましたが、この Jing に変えてもいいかなぁと思える程よくできてます。しかも無料で使えるのがとてもうれしい。もちろん、スクリーンキャプチャもできますよ。その場で、マーカーや矢印、テキストを加えて編集できるところも便利ですよね。あとはアップロード先を決めてボタンを押すだけの手軽さ。 「スクリーンキャスト」という言葉が使われているが、いわゆる「スクリーンキャプチャ」のこと。気持ちは Jing のサイトにガイドの動画があるので見てみるとよい。なかなか面白い。 TechSmith はWindowsのスクリーンキャプチャとしては歴史あるSnapItの開発元である。 Jing は彼等が開発している新しいスクリーンキャプチャのプロジェクト。SnapItと競合しているようだが、あちらは有価で販売されている製品で編集機能も豊富だったりサポートされる動画形式が違ったりと違いがある。 キャプチャした様子は以下のような感じ。 Uploaded with plasq 's Skitch ! 動作としては、ほとんど Skitch と同等。静止画のキャプチャとして見ると、編集機能の豊富さ、アップロードサイト設定の柔軟さ、スクリーンカムも使用可能など Skitch の方が優れている点が多い。画像公開のためのSkitchの Skitch.com のような専用のWebサイト Screencast.com が用意されているのも同様だ。 Skitch はアップロード後、連携するWebサイトをブラウザで開いてくれるが、 Jing のほうはアップロード後アップロードしたサイトを開かずクリップボードにコードを貼り付けてくれる。1ステップ省けるという訳。 Skitch.com はこのサイト上での管理はあまり考えられていないようで、 Skitch なしではアップロードもできないしサイト上はフォルダもなく画像の一覧がなされるだけ。今のところベータ版のようで無料だが将来の不明。 Screencast.com は 有料...

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