そういえば、『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー兄弟が、今度はタツノコプロ制作でわたしたちの世代には忘れられない『マッハ GOGOGO』を映画化するらしい。
アメリカでの当時のタイトルに合わせて『スピード・レーサー』というタイトルでCGを多用した実写版となるようで、ベルリンで開かれた制作発表会見では実物大のモデルも紹介されたということだ。
マッハ号といえば、ハンドルに設置されたボタンで呼び出せるジャンプや水中走行など特殊な機能に心躍ったものだ。まぁ今から考えると嘘っぽいのだが、当時は精緻なメカが組み込まれた未来的な自動車というイメージで夢中になった。オープニングソングの中で草原を走るマッハ号の前にゾウが現れてジャッキボタンでゾウをジャンプして駆け抜けるマッハ号の姿はいまでも目に焼き付いている。ウォッシャウスキー兄弟ということで、この辺がCGでどれくらい驚くような映像にしてくれるか楽しみでもある。
そう言えば、アメリカでは2000年くらいに細部まで(車体からのこぎりまで飛び出す)再現したモデルがオークションにかけられてピーターセン自動車博物館が落札した。コルベットをベースにした実動車もアメリカで以前売られていたっけ。日本でもどこかがレプリカを作成したけれど、あのフロント形状で公道走行ができんというモデルが限定で売られていたと思う。
懐かしいので昔の主題歌を。
Appling 2ndの『リピート』 の記事を読んで、面白そうだったので買って読んでみた。 リピート posted with amazlet on 07.04.01 乾 くるみ 文藝春秋 (2004/10/23) 売り上げランキング: 194098 Amazon.co.jp で詳細を見る そもそもタイムスリップものは好きなジャンルであることと、そのタイトルと紹介されていたストーリーから大好きなケン・グリムウッドの『リプレイ』を連想したからだ。実際、作品の中でも時間を繰り返すタイムスリップを突きつけられた時主人公達はケン・グリムウッドの『リプレイ』を引き合いに出して議論を行う場面もあるので、作者がリプレイを意識しているのは確実だろう。 タイムスリップ物というSF的な文法を使いながら、うまくミステリーの要素を融合させ、ちょっぴり恋愛物のスパイスも利かせてうまい具合にまとまった作品になっている。たまたま今回は筋が読めてしまって「やっぱり」って感じもしたが、一般的には二つの要素がかみ合ってうまく最後まで読者を惹きつけるだろう。 帯には" 『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』 "などと銘打ってある。確かに楽しめる作品であるが、ちょっと言いすぎかな。『リプレイ』のオマージュと考えると、以下の点で物足りなさを感じる。 リプレイ(リピート)の期間が短い 『リプレイ』では25年だったリプレイの期間がわずか10ヶ月を遡るだけ。このことで「人生を繰り返す」といっても重みが違ってきている。しかも描かれるのはそのあるサイクルだけだ。 描写される時代 『リプレイ』では自信を失っていた80年代のアメリカから良き時代の60年代、70年代がリプレイで描かれるところが大きな魅力になっている。一方『リピート』では振幅が短いためリピート自体にそういった効果はないが、何故かそもそもの設定は91年となっていて中途半端に懐かしい。 主人公が嫌なヤツ 最初は好青年っぽいがだんだん嫌な面が描かれていく。物語は一人称で綴られているが主人公がそんな状態であるため、読み手としては感情移入がし難い。 とはいえ、結構な長編だが一日で一気に読んでしまったほど面白い。
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