以前から気になっていたセーラー万年筆のインク「極黒」を買ってみた。 “ Black Ink ” by yostos 多くのメーカーの万年筆用インクは水で流れる染料系インクを使用している。特に最近は万年筆への配慮から、インク自体が薄くなる傾向にあるように思う。これは、耐水性があると言われるブラックやブルーブラックも同様だ。 時たま真っ黒なインクでくっきりと字が書きたいことがある、字がへたくそなので本当に「時たま」だが。で、登場するのが顔料系インクなのだが、従来は粒子が大きいことからペン先によって目詰まりなどのトラブルとなることがあった。少し前に発売されたセーラー万年筆の「極黒」インクは、粒子の細かい顔料系インクを使っているということで、多くの万年筆で問題ないとのこと。 早速、LAMY2000に入れて試してみた。 もう色はまさに黒を極めた感じ、真っ黒でくっきりだ。インクの感じも、通常のインクとよりもぬめりがあるような感じで書き味が滑らかになる。また、裏移りしない! このLAMY2000はペン先がBでかなりインクのフローも多いはずで、通常はこのペンだと必ず裏移りしてしまうMOLESKINEのノートでも全く裏移りしない。 試しにこのインクで書いた紙を洗面台でぐっしょり水につけてみる。全くにじまない。乾きも速く、書いた後を手でこすってもインクがついたりと言ったことが非常に少ないのも魅力。 これはかなり使えそうな感じで、しばらく常用してみることにした。 不安は、そうは言っても顔料系なので万が一万年筆ないでインクが固まってしまった場合の対処。基本的にはそうなってはあきらめるしかないので、日頃のお手入れを今まで以上に神経質にやる必要があろう。
おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざなれば……