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Rio's carnival is over

株式会社ディーアンドエムホールディングスのプレスリリースによると、2005年9月末をもってRio Audio ブランドを終了させMP3プレイヤーの市場から全世界で撤退するとのこと。

Rio Audio と言えば、当初はダイヤモンド・マルチメディア社《DOS/V世代には高性能のビデオカードメーカーとして記憶に残っているかな》が最初のMP3プレイヤーのmpmanを発売した韓国のメーカーを買収した事業が母体となっている由緒正しきブランド。

Rioはその後もこの世界ではちょっとしたブランドだったし、SonicBlue社になった頃RioVoltやRioRiotなどのユーザーになったこともある。特にRioVoltは当時CD-ROMのような大容量のプレイヤーはなかったので衝撃的だった。RioRiotはHDDプレイヤーといてiPodとほぼ同時期だったような気がするが、IDTagや再生回数などの情報を元にプレイリストを自動で組み立てるRioDJなど大容量なメディアのための新しい発想がそこにはあった。iPodも同様な指向をしているが、それより進んでいた面もあった。あれで大きさがもう少し……

個々のプレイヤーの出来は非常に魅力的だったし、ある時期はiPodなど他のプレイヤーと比べて一歩も二歩もリードしているように見えた。でも、所詮単品プレイヤー。iPod + iTunes との連携を体験すると、プレイヤーの機能など相対的には重要でなくなってしまう。まして、iTMSが始まって見ると、他のプレイヤーを使おうという意味も見いだせないくらい圧倒的に音楽を聞く環境が変わってしまった。

これも時代の流れでしょう。
日本の家電メーカーもプレイヤーを多数発売していて製品のデザインや品質の面では目を見張るものがあるが、この手のプレイヤーとしてみると Rioのほうがこういった世界には適合していたように思う(日本の家電メーカーが購入後にプレイヤーのファームウェアアップデートなんて提供する? ) こういう状況を見ていると、Rioの終末を教訓に日本のメーカーもがんばってほしい。

個人的には、ややこしいいろんな機能がついた国産プレイヤーよりシンプルな哲学を反映したiPodのほうが好ましいけれど。

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