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レガシィ純正HDDナビ

しばらく使用してみたので純正HDDナビの感想など。

以前の純正ナビはDVD版しかなく割高感があり、積極的に選択肢に選ぼうという理由がなかった。しかし、今年のマイナーチェンジでHDDナビが登場してからはこの状況も変わったように思う。HDDナビの有無による価格の差は約28万円。わたしが購入した千葉でディーラーオプションでHDDナビを検討すると、PanasonicやCarrozzeriaのナビだと本体価格だけで35万円前後。唯一Kenwoodのものが28万円。これらは機能的には純正に比べると優れていたりするのだが、ダッシュボードへの収まり具合など専用のパネルで据え付けられる純正には及ばない。こう考えると、そこそこお買い得ではないか考えてもよいのではないかと思う。ちなみにこの純正HDDナビはKenwoodのOEMのようだ。

クリアビューパックなど他のオプションとセットのパターンしか選べないので、他のオプションが不要な方は実質もう少し割高になる。が、一度検討する価値はあると思う。


ナビの機能については以前使用していたAirNaviと比較しかできないが、圧倒的に高速だし高機能。
CPUが600MHzと高速のものを使っているせいか、HDDのメリットなのか、道を間違えてリルートとなってもいつ再検索したのかわからないほど早い。スクロールもスムーズでもっとも拡大した10mスケールでもよどみなく地図が書き換わっていく。また、大容量を生かした表現力も高く、市街地の交差点などではテクスチャも張り込んだ3Dで表現されるためナビも非常にわかりやすい。大型駐車場の内部の地図も持っており、先日川崎の地下駐車場を利用したら駐車場内の地図が表示されて驚いた。

ナビの検索機能はすばらしく、多くの施設の情報が登録してるし、名称での検索でインクリメンタルに絞り込まれていくなどよく練られたインターフェースとなっている。

このナビにはHDDを利用したミュージックサーバーとしての機能もある。
CDをローディングすると、HDD内に置かれたCDDBからアルバム名や曲情報などを引いてきてくれる。ただ、うちの車の場合CDDBが当初空っぽでSUBARUのサイトからアップデーターをダウンロードしてきて登録する必要があった。これくらいの初期化はやっておいてほしいものだ。音楽CDだけでなくCD-ROMやDVD-ROMにも対応し、これらに焼き付けられたMP3ファイルを再生できる。

CDからHDDへのエンコードでは、HQモードとSTDモードがある。HQモードで500曲、STDで3,000曲が収録可能らしい。STDモードしか試していないが、音質面では今ひとつという感じ。同じ曲をLAMEでエンコードしてCD-ROMに焼いて再生した場合と、HDDに落として再生した場合とでは明らかに前者の方がダイナミックでよい音に聞こえる。また、最近ではわたしのようにすべての音楽をiTuneで管理しているケースが多いだろうが、著作権保護のためかこういった別の環境でエンコードしたファイルはHDDにコピーする手段がない。そういう人にとっては、既存のライブラリが使えない歯がゆさがあるだろう。

また、このナビの音楽機能はカーオーディオから見ると外部入力という扱いになるので、操作体系が異なり多少戸惑う。純正ならばこの辺の連携がもう少し有機的になってほしいものだ。

オーディオ関連に関しては、わたしは既存のライブラリをうまく生かせるiPod + iTrip2 を利用してFMラジオから聞くというのが通常の利用になりそうだ。わたしの耳的にはこちらのほうがよい音に聞こえた。HDDにはこれらの環境が使えない場合のバックアップとして限定的に曲を入れておくのとFMラジオの録音に利用するにとどめるのかな。

PCを利用しないユーザーには十分なミュージックサーバーとなるだろうし、ナビの機能だけでも他のナビと比較すると十分買いだと思う。購入の際には、検討を。

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