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Scrivenerというソフト

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Scrivenerというソフトを試してみた。アイコンが何となくJournlerと似ている。

簡単にいうと台本を書くための支援をしてくれるソフトだ。台本と言ってもハリウッドなどで使用される登場人物の管理やシナリオの傾向など内容にまで立ち入って支援してくれるシナリオライティングソフトではない。Final DraftMontageのように台本で使用されるScreenWritingと呼ばれる特殊なジャンルの文書を書くことはできるが、どちらかというとアウトラインによる文章構築をサポートしてくれるリッチテキストエディターというイメージだ。

新しいプロジェクトを作成すると空のバインダーができるので、ここに文章の固まりをばんばん作っていく。これら文書の固まりは後で要約を見ながら順序を入れ替えたりレベルを変更したりということができる。構造も柔軟でフォルダにも文章を書くことができるし、フォルダ-文章を相互に変換することができる。これらの要素は通常のアウトラインで階層構造で見ることもできるし、コルクボードでカードとして表示しながら並べ替えることもできる。

また最終的に出力する文章のほかに、執筆中に使用する参照資料などもReferenceというフォルダに合わせて保存できる。これらの資料は簡単に呼び出すこともできる。

作成した文章は最後構造を調整してコンパイルすると一つの文書として出力することができる。このコンパイル時にどの要素を出力するか、その際のフォーマットやフォントなどを指定することができる。サポートされる出力形式はリッチテキスト、MS-Word、 HTML、 TeXと豊富。また、フォーマットとしてMarkDownを拡張したMultiMarkdown をサポートしているので、構造化した文章をそのまま次の行程で生かすにはなかなか強力ではないか。

シナリオや台本ではなくとも、長い論文を書く際にはプロジェクトとして常に状態と必要な環境を保持してくれる(なんとSubversionまでサポートされているようだ)。一般のアウトライナーと呼ばれるソフトとはまた違った使い勝手で、こいつで文章を書いてみたいと思わせる。

もっともそんな長い文章を書く機会なんてない……
コトもないか。最近半期に一度は自身の成果を文章にして評価を回せというなんとも億劫な仕組みが会社に入ったのだった。書かなければならなくなったら、登録しよう。

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