以前かな漢字変換のATOKのオプションとしてこのハンドブックを辞書化した『記者ハンドブック辞書』を使用していて大変便利だった。合わせてこの共同通信社の『記者ハンドブック』を手元においておくと、非常に参考になる。
かな漢字変換を使用していると、つい漢字を多く使いがち。例えば「比喩」とか「便箋」とか気がつくと書いている。このハンドブックを引けば「比喩→例え」や「便箋→便せん」などより平易な表現や書き方を示してくれる。このハンドブックで気づいて自分でも気をつけているのは以前は「私」と漢字をつかっていたが、本書によると一般的には「わたし」とひらがな書きした方がよいというのでそのように気をつけている。かな漢字変換に頼っていると、なかなか気づかない。
このハンドブックは記者が記事を書く時に使用される「新聞用字用語集」をベースに共同通信社でさらに練られたものだ。本書は3~4年ごとに改訂されているし、「新聞用字用語集」は今回10年ぶりに改訂されこの11版ではそれが反映されている。つまり、これを参考にすれば、ある程度トレンドを押さえ一般的にわかりやすく正しいとされる用字がわかる仕組みになっているということ。
また用字だけでなく、句読点などの解説や記事フォームなんてものもあり読み物としても大変面白い。個人的には「紛らわしい地名」の中で大学時代4年間毎日通学に利用してた大阪の阿倍野区にあるのJR天王寺駅の下にある地下鉄の駅名は「阿倍野橋」だが、隣接する近鉄の駅が「大阪阿部野橋」だったということを発見した。
最近はブログで文章を書いている人も多いでしょうが、こういった一般的な指針を参考にしながら自身の流儀を作っていけば文章のレベルも上がるはず(?)
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