クラウス・フォアマン…… 僕にとっては1974年と1994年の2度にわたる奇跡の主人公となったジョージ・フォアマンよりなじみ深い人だけれど、でもそれはどちらかというとビートルズのスタジオ実験的な意欲作『リボルバー』のジャッケットデザイナーとしての彼の印象が強い。最近では『アンソロジー』のイラストを手がけたりもしてる。
ハンブルク時代からの友人という知識はあるが、その頃のビートルズの周辺の人物としてはアストリッド・キルヒヘル、スチュアート・サトクリフとかのほうが何故か印象に残っている。クラウス・フォアマンがマンフレッド・マンというバンドでベースをやっていたことや、その後ジョンやジョージのレコーディングやコンサートに参加していることは知っていても、あまりあのイラストレータと関連づけて考えたことがなかったのかもしれない。
この本は、友人としての思い出を5年以上の連載として綴ったもの。ハンブルク時代から解散後の2005年の『"ジョージ・ハリスン & フレンズ コンサート・フォー・バングラデシュ 』の発売イベントまでの思い出がカバーされている。びっくりするような暴露話や秘話が語られているわけではないが、ポツポツと綴られる思い出は友人らしい気遣いを見せながら等身大のFAB4を描いていて読んでいて楽しい。
"リボルバー" (ザ・ビートルズ)を聞きながら……
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