休日だったがオフィスに出た後、ぶらっとレンタルDVDを見に行ったら『バディ・ホリー・ストーリー』があった。先日から何故かBuddy Hollyな気分なので早速借りてみた。
Buddy Hollyの生涯を描いた作品で、確か79年公開の映画。日本では未公開。2006年くらいにDVD化されたが、それももう廃盤で一時期Amazonで3万近い値段が付いていた。
ストーリーのほうはテキサスの片田舎でバンドをスタートされるところから始まる。場所柄、音楽と言えばカントリーなんで、プロデューサーとぶつかって自分でのプロデュースを主張するシーンが出てくる。50年代半ばで、ビートルズもデビュー前の時期に自分のバンドで作曲作詞、プロデュースもこなすってスタイルは斬新だったはず。
「That'll Be the Day」を聞いたプロデューサーが黒人と間違って、黒人の音楽の殿堂アポロ・シアターに出演する逸話もちゃんと描かれている。そう言えば、彼らが出演したのも8月のこの時期のはず。 初めての白人バンドに戸惑う観客が徐々に熱狂していく様は鳥肌が立つ。最近漫画から映画化されたバンドを描いた「Beck」もこうだとよいが。
途中レスポールが出てきたり、音楽を知ってると「おぅ」とにんまりする場面もたくさん出てくる。一説によると、ビッグバンドでなくドラム、ベース、ギターという今のバンドの基本となる構成で立って演奏するというスタイルも彼らが最初らしい。黒縁眼鏡にスーツを着て、当時使う人が珍しかったストラトキャスターの針金っぽい音を鳴らす、彼らの映像(と言って役者さんだが)はいいな。
最後は、スタジオでオーバーダビング、ダブルトラックやストリングスを取り入れている姿が描かれているが、もう少し生きていたらもっと独創的な音楽を残したでしょう。1959年に北米では「ロックは死んだ」と言われますが、最後はあのトウモロコシ畑に墜落した飛行機事故で終わります。
改めて、敬意を表して、「Heart Beat」を演ってみた。
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