子供と映画『陽気なギャングが地球を回す』を見に行ってきた。昨日からのロードショーなのに館内はすごく空いていた。午前中だったせいか、連休後の週末だからか、邦画だからなのか……
うちの子が、「ピンクパンサーかこの映画かどちらかみたい」と突然言い出したのだった(どういう感覚の小学3年生だ!)。
テンポよい軽いコメディタッチ、おしゃれな台詞、サスペンス、どんでん返しとちょっと邦画には珍しいノリだ。現実的のようで、ふわっと空中に浮かんだような現実から浮いた感じがよい。なんとなく「大人のためのアニメ」を目指して制作された最初のTVシリーズのルパン三世(青い上着を着ていたころ)を思い出した。
直前に原作を読んでいた。
この手の映画で結末を知っていると楽しめないかなと危惧していたが、そんなことはまったくない。細かな設定が端折られたりちょっと変わっていたりするくらいで、安心していると最後のどんでん返しは原作を読んでシアターを訪れた観客の予想を見事に裏切る! かえって原作を読んでいた方が「えぇっ!」と驚かされる。
一点残念なのは、今回の映画はカーアクション・シーンのロケが困難なことからCGが多用されている。役者のあるシーンはグリーンスクリーンで撮影して後から背景を入れたり、上空からの街のシーンにギャングたちの車を合成したりしている。このおかげで本当にルパン三世のような現実にはあり得ないカーアクションが可能になったり、よりダイナミックなアングルでの撮影が可能になったのだろう。しかし、結構CGの処理が粗く、「あぁ、ここ背景を合成したんだ」と明らかにわかってしまう品質なのはちょっと興ざめだった
それでも、久々におもしろい邦画だった。原作も非常におすすめなので、是非読んで見に行くことをおすすめする。続編も出ているようなので、今度買ってみよう。
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