帰り、雨が降っていた。
パニックブレーキ時の自分の車の制動距離くらい知っておけという話を思い出した。そう言えば、前の車はEBSすらついていなかったから、かなり感覚的に違うかもしれない……
と、近所の少し大きな公園、夜で誰もいない駐車場に。
60Kmくらいまで加速して(広いといっても駐車場の中なので、かなりの速度感)、一気にパニックブレーキ! 一気にパニックブレーキ、一気にパニックブレーキ……
パニックブレーキが踏めない!
EBSがないこともあり前の車では、急ブレーキでもグリップ限界まで調節してスリップしそうなところで軽くリリースしてまた踏み込む……そんなのが足の癖になっている。もしかするともうEBSが効いているのかもしれないけれど、感覚的にはどうも自分でコントロールしていそうな感じ。これではわからんではないかと何度かやり直すが結局足が勝手に反応してしまう。
と、自転車がよろよろ近づいてきたと思ったら、おまわりさん。
「何やってんの?」
「ブレーキの練習……」
よく考えると、やってる行為はドリフト族に限りなく近い。お巡りさんに事情を説明すると、「ちょっとやってみて」と助手席に乗り込んでくる。
もう一度試すと、「これ、十分急ブレーキだよ」とおっしゃる。
「でも、足が動いちゃってるんだよ、ほんとのパニックブレーキになってないんだよ」。
そこで気がついたが、こいつカッパ着て結構ずぶ濡れだった。しかも、おまわりさんのくせして参考になる意見も言えない。車から無理やり追い出したら、危ないので適当に切り上げるように言われる。
結局、思いっきりなパニックブレーキは試せずに終わる。
コメント
コメントを投稿