applingの「Dot Macが容量増加」でも紹介されているように、dot Macで使えるメール容量が拡張された。
また、Fastmail.FM weblogによると、時を同じくして今利用しているFastmail.fmも大幅に容量の拡張が行われた。
昔は、メールといえば100KBを超える添付をつけただけでえらくひんしゅくをかったものだが、これだけの容量をもらえると1MBの添付ファイルくらい大したことないかなという感覚になってくるなぁ。Gmailで1Gのスペースもある。
ネット上にある私のStorageとしてはメールがもっとも大きいというのも、何か変な感じ。dot Macのほうは、iDiskと併せて250MB。
デフォルトでは、125MBづつとなっているが、この容量の配分は変更できるようだ。dot Macについてはメールのほうは限られた使い方になってきているので、iDiskのほうに回してWebサイトやファイルアップロード用にする。以前利用していたJustSystemのInternetDisk(こちらも略してiDisk)では800MB近い容量を持っていた。100MB弱では少し不便に感じていたのでちょうどよい。
さて、Fastmailのほうは現在利用してるFullというグレードだと今まで50MBだったものが、なんと600MB! IMAPサービスとしては画期的だし、決定的に便利になるのではないだろうか。これだけ容量が確保されていれば、IMAPを使ってサーバーでメールの管理をするというスタイルが、POP3でローカルに取り込む場合と同様の寛容さで扱うことができそうだ。もっとも、IMAPはGyazmailが対応していないのでしばらくお預けだが。
しばらく、もう枯れている技術エリアで非常に身近だったメールシステムだが、実は意外と注目すべきエリアかもしれない。Gmailが引き起こしたに違いないこのメール用Storageの拡張の波は、メールシステムの使い方を変えていくだろう。すでにGmailの1Gの容量を利用したWeblogなどいろんな試みが始まっている。取り立てて技術的な刷新がなくても、「容量の拡大」という単純な変化でも桁違いだとこういう革新となる……これだから、ITな世界はおもしろい。
Appling 2ndの『リピート』 の記事を読んで、面白そうだったので買って読んでみた。 リピート posted with amazlet on 07.04.01 乾 くるみ 文藝春秋 (2004/10/23) 売り上げランキング: 194098 Amazon.co.jp で詳細を見る そもそもタイムスリップものは好きなジャンルであることと、そのタイトルと紹介されていたストーリーから大好きなケン・グリムウッドの『リプレイ』を連想したからだ。実際、作品の中でも時間を繰り返すタイムスリップを突きつけられた時主人公達はケン・グリムウッドの『リプレイ』を引き合いに出して議論を行う場面もあるので、作者がリプレイを意識しているのは確実だろう。 タイムスリップ物というSF的な文法を使いながら、うまくミステリーの要素を融合させ、ちょっぴり恋愛物のスパイスも利かせてうまい具合にまとまった作品になっている。たまたま今回は筋が読めてしまって「やっぱり」って感じもしたが、一般的には二つの要素がかみ合ってうまく最後まで読者を惹きつけるだろう。 帯には" 『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』 "などと銘打ってある。確かに楽しめる作品であるが、ちょっと言いすぎかな。『リプレイ』のオマージュと考えると、以下の点で物足りなさを感じる。 リプレイ(リピート)の期間が短い 『リプレイ』では25年だったリプレイの期間がわずか10ヶ月を遡るだけ。このことで「人生を繰り返す」といっても重みが違ってきている。しかも描かれるのはそのあるサイクルだけだ。 描写される時代 『リプレイ』では自信を失っていた80年代のアメリカから良き時代の60年代、70年代がリプレイで描かれるところが大きな魅力になっている。一方『リピート』では振幅が短いためリピート自体にそういった効果はないが、何故かそもそもの設定は91年となっていて中途半端に懐かしい。 主人公が嫌なヤツ 最初は好青年っぽいがだんだん嫌な面が描かれていく。物語は一人称で綴られているが主人公がそんな状態であるため、読み手としては感情移入がし難い。 とはいえ、結構な長編だが一日で一気に読んでしまったほど面白い。
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