Leopardに移行して、なんだかMail.appが激しく便利になっている。
一般的にLeopardの新機能として紹介される、メモとTodo。
これが予想外に便利で、いままでもちょっとしたメモを自分宛に送るということをやっていたのでメールと必要だった宛先などを気にせずに気軽にメモを起こせるようになった。また、TodoはiCalと連動してiCalのTodoを作成することができるが、メモの中でToDoボタンを押せばメモのリンクとしてToDoが作成できる。これはとってもスマート!
こういったメモやTodo、それから華やかなひな形などもうれしいのだが、一番うれしいのはRSSフィードのリーダーになれること。Safariで購読しているRSSやURLを指定してMail.appで購読するフィードを簡単に追加できる。見栄えや機能はsafari並だだから機能としてはそこそこだが、それよりもメールやメモと統合することでPushされてくる情報の入り口はメールに統合してしまえるところが大きい。メールさえ上げれば、自分宛の情報と自分が関心がある情報はそこにあるというのは魅力的な環境。現在使っているNetWireのRSSリーダーとしての機能と強力なレンダリングも捨てがたい。どちらを使っていこうか迷い中……
細かい機能だが、メール本文で電話番号や住所、日付などそれらしいテキストをメールが認識してマウスを当てると、アドレス帳登録やiCalへの登録ができるようになった。なんとなくばらばらだった純正のこれらのアプリケーションでの連携が、メールを中心にずいぶんとスムーズになった。ただ、どういうテキストをどう認識しているか不明なのでちょっと気持ち悪いが。
個人的には「添付ファイルとして転送」がサポートされたことがもっとも評価するポイント。
多くの場合メール本文に元のメールが切り貼った状態で転送されてくるが、あれだとヘッダが落ちているので多くの情報が落ちてしまう。「添付ファイルとして転送」とは、メール自体がカプセル化(RFC822形式)して添付されてくるので完全な形で受け取れる。最もサポートするMUAは少ないし…… mewを使っていた後遺症でしょうな。
Appling 2ndの『リピート』 の記事を読んで、面白そうだったので買って読んでみた。 リピート posted with amazlet on 07.04.01 乾 くるみ 文藝春秋 (2004/10/23) 売り上げランキング: 194098 Amazon.co.jp で詳細を見る そもそもタイムスリップものは好きなジャンルであることと、そのタイトルと紹介されていたストーリーから大好きなケン・グリムウッドの『リプレイ』を連想したからだ。実際、作品の中でも時間を繰り返すタイムスリップを突きつけられた時主人公達はケン・グリムウッドの『リプレイ』を引き合いに出して議論を行う場面もあるので、作者がリプレイを意識しているのは確実だろう。 タイムスリップ物というSF的な文法を使いながら、うまくミステリーの要素を融合させ、ちょっぴり恋愛物のスパイスも利かせてうまい具合にまとまった作品になっている。たまたま今回は筋が読めてしまって「やっぱり」って感じもしたが、一般的には二つの要素がかみ合ってうまく最後まで読者を惹きつけるだろう。 帯には" 『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』 "などと銘打ってある。確かに楽しめる作品であるが、ちょっと言いすぎかな。『リプレイ』のオマージュと考えると、以下の点で物足りなさを感じる。 リプレイ(リピート)の期間が短い 『リプレイ』では25年だったリプレイの期間がわずか10ヶ月を遡るだけ。このことで「人生を繰り返す」といっても重みが違ってきている。しかも描かれるのはそのあるサイクルだけだ。 描写される時代 『リプレイ』では自信を失っていた80年代のアメリカから良き時代の60年代、70年代がリプレイで描かれるところが大きな魅力になっている。一方『リピート』では振幅が短いためリピート自体にそういった効果はないが、何故かそもそもの設定は91年となっていて中途半端に懐かしい。 主人公が嫌なヤツ 最初は好青年っぽいがだんだん嫌な面が描かれていく。物語は一人称で綴られているが主人公がそんな状態であるため、読み手としては感情移入がし難い。 とはいえ、結構な長編だが一日で一気に読んでしまったほど面白い。
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