イーフロンティアより『Shadeシリーズ 有償バージョンアップサービス内容改定のお知らせ』という案内が来た。内容はサイトにも掲載されているが、
これまで、過去すべてのバージョンからShade最新版へのバージョンアップ、 グレードアップをしていただくことが可能でした。 今回の有償バージョンアップサービス内容改定により、次期バージョン (Shade 11シリーズ)以降へのバージョンアップは、2つ前のバージョンまで が対象となります。
エクス・ツール時代から高価なソフトだけにどのバージョンからも最新バージョンにアップグレード価格で移行できるという良心的なポリシーだっただけに残念。今回のver.10は見送りを決めただけに今後は注意だ。
この手のソフトも機能的には飽和状態で、ユーザーから見ると毎年恒例のバージョンアップへの関心も薄まっている。それでも競争力を維持するために益々開発にはリソースが必要で、収益を確保するためにはこういった囲い込みが必要なのかな。
最近はAdobeなども同じようなポリシーとなっている。
しかし、Adobeは業務で使用するユーザー層にはDefactになっており支配的なシェアを持っているから、そういった強気も通用する。Shadeの場合、業務というより趣味のユーザーのほうが多いのではないだろうか。
3Dモデリングでいうと、今でも業務で使用されるのはスパイダーマンなどにも使われたMayaや、 Lightwave、 3ds MAXというのが定番だろうか。どちらかというと動画への対応が遅かったShadeは、国産アニメなどでもほとんど業界では使用されていないだろう。
一方趣味としてみると、確かにShadeは独自の自由曲面を使ったモデリングは不思議な中毒性があるし、高度なモデリングも可能だ。でも、それは対したアドバンテージにはならないし、他の業務用のモデリングツールがポリゴン系であることを考えると、将来に向けた投資にもならない。フリーやシェアウェアでBlenderやmetasequoiaなど高機能なものも多く、Mayaなども習得用の機能限定版をフリーで公開していたりする現状を考えると、置かれた状況は難しい。
ならば、趣味のソフトウェアだという前提に立てば、現在のバージョンアップ・サイクルと今回のアップグレード・ポリシーもちょっと再検討したほうがよいのでは?
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