タジン鍋なるものを買ってみた。
モロッコで使用されている鍋で、水が貴重な現地で大量の水を使用せずに野菜や肉自体から出る水分で生かし、素材自体も蒸らすようにして調理できる鍋だそうだ。
日本で売られているタジン鍋はセラミックで蓋には穴があいているものが多い。これはレンジで使えるようにしたり、水分の多い日本の鍋風の料理に対応するためだろうか? 折角なので、今回は現地のタジン鍋同様穴があいてないタイプを探してみた。
見つけたのが、四日市萬古焼の認定職人の伊藤喜代松氏の手作りというタジン鍋。
モロッコのタジン鍋は割れやすいらしいが、こちらの萬古焼きは超耐熱で割れる心配があまりなさそうだ。今回はおためしようとして一人用のとても小さな鍋を買ってみた。鍋自体の直径は16cm程度で非常に小さいが、独特の形状をした蓋は思ったより高さがあり迫力でかなりのインパクト。重量もかなりある。
とりあえず、キャベツ、人参、鶏肉などを適当に入れて調理してみた。
説明書にあるように7分程度加熱して3分ほど蒸らす。水や調味料などいっさい加えていないのに、しばらくするとフツフツと沸騰している音が聞こえてくる。野菜から自然にしみ出した水分が巨大なドーム上の蓋の上部で冷まされ水に戻って鍋に落ちる、という具合に蒸気が循環するという仕組みらしい。
鍋底は少しこげてしまったが、野菜も鳥もきれいに蒸し焼きになっていて、ポン酢で美味しくいただけた。特に油や余計な調味料をつかっていないし、山盛りだった野菜もすっかりかさが低くなりたくさんいただけるという点では健康にも良いかもしれない。
この冬、この鍋は大活躍しそうな予感。
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